兪君英博士は北京大学を卒業後、米国のペンシルバニア大学で博士号を取得しました。
2007年、「ヒト胚性幹細胞の父」と称されるジェームズ・トムソン教授の研究グループで、筆頭著者および共同責任著者として、ヒト皮膚細胞をin vitro培養条件下で人工多能性幹細胞(iPSC)へと転化させた成果を『サイエンス』誌に発表しました。これにより、iPSC技術の国際的な創始者の一人となりました。
2009年、外来DNAがないヒト人工多能性幹細胞(hiPSC)の作製を初めて実現したという画期的な新成果を『Science』誌に発表しました。以前、ジェームズ・トムソン教授が設立したCellular Dynamics International社に勤務し、幹細胞技術の研究から製造への転換と関連細胞製品の開発に尽力していました。
2016年に帰国してNuwacellを設立。チーフサイエンティストとしてiPSC由来細胞医薬品の研究開発および臨床転換に注力し、チームを率いて複数の製品パイプラインを開発しました。安定的で効果的な既製品式細胞治療製品の提供に取り組んでいます。